ジョン・コルトレーン(John Coltrane、1926年9月23日 – 1967年7月17日)
サックス奏者。わずか40年の生涯の中で、その後のジャズの流れを決定づけるほどの業績を残しました。彼は調性を破壊し、音楽に自由と無秩序を与えました。
平和主義者だったコルトレーンは、人種差別や戦争を行う人々を見て心から悲しみました。神・宗教・宇宙に救いを求め、自らも音楽で人々を救済しようと考えていました。その一方で、暴飲暴食や不倫に溺れる自らの弱さに苦悩しました。彼のサックスを通して奏でられるのは、そうした丸裸の心でした。
コルトレーンの後期の演奏は、「怒り狂っているだけ」「音楽ではない」などと評されることがあります。そうした評価は総じて、音楽をリズムやハーモニーの集合としてだけ捉えている場合に下されているように思えます。彼の表現には感情が氾濫しており、それを受け止められない場合は騒音にしか聞こえないでしょう。しかしひとたび受け入れれば、彼のサウンドに含まれている閃光が見えてきます。
人間の強さも弱さも全て認め、救いを求めてただ音楽を奏でる。それは彼にとって祈りと同じ行為でした。祈るたび彼の心は力強く乱反射します。その美しい光に、僕は何度も魂を震わされました。





























